パニック障害は薬で治療できる?
パニック障害は薬で治療できる?
パニック障害で用いられる治療薬には、いくつかの種類があります。
主に三環系抗うつ薬、SSRI、ベンゾジアゼピン系薬物などがよく使われているようです。
三環系抗うつ薬は、SSRIが開発されるまでパニック障害の治療薬としてもっとも多く用いられていたそうです。しかし、副作用が強く出てしまう場合があるということが難点でした。
そこで、SSRIが登場しました。副作用が少なく、高い効果があると言われています。
現在では、パニック障害の主な治療薬としては、SSRIが多く使われているようです。
薬を服用するときの注意
もし、医師から薬を処方された場合には、自己判断で服薬を中止したり、減薬したりしないようにしましょう。
特に、パニック障害に用いられる種類の薬は、途中で止めると効果が薄れたり、かえって体調が悪くなってしまう薬もあります。
処方された薬について、気になることがある場合には、医師に相談するようにしましょう。
投薬治療だけでの完治は難しい?
しかし、薬を用いた治療というのは、あくまでもパニック障害の症状を抑える対処療法だということを頭に入れておきましょう。
薬を用いて、辛い症状を抑えて、心と体にある程度の余裕が生まれたら、根本からパニック障害を改善させるためにできることを、すこしづつでかまいませんので、自分に合いそうだなと思うことから試してみることをおすすめします。
たとえ、薬物療法だけでパニック障害が改善されたとしても、それまでと同じような思考パターンや生活スタイルを続けていたら、強いストレスがかかったり、抵抗力が弱まったときに、また再発してしまう可能性は高いと言えます。
薬物療法だけでは、根本からの改善とはならない場合が多いでしょう。
薬が全てで、薬だけでみるみる良くなるということはありません。
薬はあくまでもパニック障害を改善させるために、ひとつの選択肢として利用するんだと考えるようにするとよいかもしれません。
とはいえ、パニック障害の症状がとても辛くて、どうしようもない時には、薬に頼る以外に方法はないかもしれません。自分の体調や症状の重さなどを考慮して、薬を上手に利用するようにしたいものです。
不安なときには、信頼できる医師に相談するようにしましょう。